「原爆と峠三吉の詩」原爆展を成功させる広島の会

出版物




広島被爆体験集 60年目に語る被爆市民の心


 
  発刊にあたって

 原爆はわれわれの生活の上にいいしれない痛ましい傷痕を残し、われわれの郷土に無惨な荒廃をもたらしました。人々は荒廃の中から立ち上がり、平和で豊かな美しい郷土を建設してゆくために、不断の努力と平和を祈りつづけてきました。今でも平和運動に明け暮れています。しかし、戦後60年を過ぎた今日、依然として明るい平和運動の展望は開けません。私たちの運動を無視するかのように、憲法を改正してまでも核戦争に参加しようとする状況がただよっている現状です。
 私たち原爆展を成功させる広島の会は、会の発足した2001年から、広島市内各地区各所で、市外は廿日市市、呉市等で原爆展を開催して、戦争のない、核兵器のない、平和な社会の建設を訴えつづけてきました。
 このたび、長周新聞社のご厚意をえて、戦後60年を期して被爆体験集を発行するはこびとなりました。これを機会に、もう一歩前進した平和運動を展開し、若い世代に訴えつづけて、広島の被爆者の本当のいたましい声が、アメリカをはじめ世界各地に広がることを願って、発刊のことばと致します。

 2005年5月
    原爆展を成功させる広島の会代表世話人  重力敬三


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