なんか、ハマってしまった、

オリエンタルカレー
についての一考

 

オリエンタルカレー・・・

広島の方じゃあまりなじみがありません。
私が知ってたのは、「ハヤシもあるでよ〜」という名コピーがあったから。
(でもこの辺でCMは流れてなかったと思う。)
たまたま行った“梅田Loft”で見つけた“
オリエンタルマースカレー”。
どぎつい黄色と赤と青の中にレトロな男の子の絵が入ったパッケージに魅せられ、
即、購入。
すっごく、得した気分だったが、後に広島のデパート“福屋”の地下で安売りしてた。

・・・ちょっぴり悲しかった。

マースカレーの箱の中に一枚の応募ハガキが・・・
オリエンタルカレーのキャラクター、オリエンタル坊やのゴールドスプーンプレゼント、
というものだった。
なんとも素敵なスプーン。これはゴールドでなくても絶対にGETしなくては、
と燃えていた。
簡単には手に入るものではないと思い、愛知県まで出向こうか、
などと、計画していた矢先、
広島の東急ハンズに“オリエンタルカレーコーナー”が登場し、
スプーンが売られていた。

・・・かなり、悲しかった・・・。


我家にとってカレーとは

うちでは、1週間に1度くらいの割合で食卓に登場する。
熊五郎がカレー中毒で、そのくらいの割合で食べないと、禁断症状がでるらしい。
本人は“カレー大王”のつもりでいるようだ。
私たちにとって、家庭のカレーの基本はやはり、子供のころに慣れ親しんだ
“ハウスバーモントカレー”であろう。
レトルトならば、“ボンカレー”もしくは“ククレカレー”。
辛口の“ジャワカレー”がおいしい年代になったといえど、
むしょーに“バーモントカレー”が食べたくなる人は多いんじゃないでしょうか。

 

オリエンタル★リポート

商品名 特  徴 感  想

第1回

オリエンタルマースカレー

購入場所:大阪 梅田Loft

昭和37年に登場。
チャツネが別にはいっている。その当時にしてはイケてると思いませんか?
黄色い箱と男の子の絵がレトロ、かつ印象的。
お店で見たら、思わず手にとってしまいます。
粉末タイプというのもめずらしい。
非常に溶けやすいのはよいですね。

ドキドキしながら作ったものである。材料を煮込む時にチャツネを一緒にいれるのがポイント。色はかなり黄色っぽい。熊五郎、食って曰く、「カレーじゃない」。小学校の給食に出てた“カレーシチュー”みたいな感じだが、カレーシチューのほうがカレーらしい気がした。これは、一般にいう“カレーライス”ではなく、“マースカレーライス”という別の食べ物だということがわかった。後で箱のウラの作り方を見ると、
玉ねぎはみじん切りに → していなかった。
肉、玉ねぎをそのまま煮る → 炒めてしまった。
じゃがいも、にんじんはゆでてアクをとっておく
 → してねえぞ?
果たして、これが敗因なのか?

第2回

オリエンタルハヤシドビー

購入場所:大阪 梅田Loft

オリエンタル即席カレーの姉妹品。
“ハヤシもあるでよ〜”のハヤシ?
シブいグリーンの袋にはいってます。
前回のマースカレーといっしょに買いました。
これも粉末です。小麦粉を丹念に炒め、トマトをたっぷり使ってるそう。
期待できるかな?
ハヤシライスはどうだろうか?
希望をもって玉ねぎをいためる。
牛肉をいれてさらに炒める。
水を加えて煮る。
ついに“ハヤシドビー”を投入の時がきた。前回にも増してドキドキしながら謎の粉を入れた!
味見をしてみると、前回と同じような風味が広がる。粉っぽいのは粉末だから?
これもいわゆる“ハヤシライス”ではなく、“ハヤシドビーライス”という別の食べ物であった。
あとで気づいた。
やはり、
玉ねぎはみじん切りであった。

第3回

オリエンタル男乃カレー

購入場所:金沢 名鉄丸越

なんて素敵なネーミング。
存在は知ってました。これは箱にはいっておらず、レトルトパウチの袋のまんま売られていた。レトルトカレーにしてはお値段高めの¥400。ビーフとチキン両方購入。小麦粉をいっさい使わず、天然スパイスと果実だけの自然のとろみを活かしており、一流インド人シェフのレシピを忠実に再現。玉ねぎをアメ色になるまで炒めたコクのある味。
さて、どうでしょう?
前回、前々回と敗北続きの私たちは、オリエンタルカレー商品に少し怯えていた。でも、敗北の原因の1つと思われる、“玉ねぎ”も入っているレトルトカレーなら、私の責任ではないと、また挑戦するのであった。ほんとのオリエンタルカレーがここにある、と思った。ていうか、思いたかった。
決行の日は、とある日曜日の昼下がり。
わざわざターメリックライスまで炊いた。祈るような気持ちであった。男乃カレーを熱湯で5分間あたため、ごはんの上へ。具はかなり大きめの肉のかたまりのみであった。なんともゴーカイ。さすが男乃カレー。問題はその味。一口食って、絶句した。
「うまい・・・」
これがあのカレーを作ってる会社と同じモノ?って感じだった。あれほどカレーにうるさい熊五郎曰く「今まで食ったレトルトカレーのなかで一番おいしい」と信じられない言葉。
目からうろこと涙がおちた。
信じてきてよかった。なんて奥の深いオリエンタルカレー。熊五郎はチキンカレーを完食。皿には大きなチキンの骨のみが残っていた。これでますますハマってしまった。

第4回

オリエンタル
マースカレーゴールド 中辛

購入場所:広島 福屋

マースカレーのバージョンアップ版?
粉末からフレーク状になりました。“チャツネ練り込み直火焼製法”という凄そうな作り方です。
仕上げは赤ワインでプロなみの味に。
脂肪分控えめでとってもヘルシー。
実は、だいぶ前に買い置きしてたのですが、ちょっと勇気がなくて作れませんでした。
しかし、男乃カレーで先入観は完全になくなり、作ってみました。
問題の玉ねぎも“肉、野菜は一口大に”とあるし、“材料は最初に炒める”と、作り方は普通のカレーと同じだった。(安心、安心。)やわらかくなった材料にフレーク状の“ルー”を加える。ダマにもならず、溶けやすい。ちょっと、色が黄色っぽいぞ、と不安がよぎったが、味見してみると、「イケるんではないかい?」と思いました。熊五郎にルーを何を使ったか言わずに食わせる。「何?バーモントとエスビー?」と、わからない様子。「ふっふっふっ・・。マースカレーゴールド100%じゃ。」熊五郎は驚いておったが、おかわりをし、鍋をこそいで最後の一滴まで食いつくしました。
マースカレーゴールドは、バーモントカレーに近いものがありました。子供が好きな味かも。普段のカレーに活躍しそうです。

第5回

オリエンタル
ソースっね。 中辛

購入場所:広島 福屋駅前店

”美味ソース”付。
いつものカレーに飽きたあなたへ。

このレトルトのカレーに“美味ソース”をかけると、破格のおいしさになるそうです。

熊五郎が自ら買ってきました。
本人はあの“男乃カレー”が食べたかったようで、この“ソースっね”は私に、とWINSに行った帰りに買ってきました。さりげなくこのHPに貢献してます。
カレーにソースをかけて食べる人をたまに見かけますが、私は1度もやってみたことはありませんでした。
カレーを温め、ごはんにかけ、“美味ソース”をかける。黄色っぽいカレーの上に、ソースをかけ(このカレーの箱のデザインのようにオリエンタル坊やの絵をソースで描こうと思いましたがムリだった。ま、いいか)かきまぜる。黄色いカレーが褐色に変わってゆく。なんてドラマチックな。具は薄切りビーフ、玉葱、馬鈴薯、人参と、いたってシンプル。味のほうは、まあ、イケるかな?ソースをかけて食べるひとの気持ちがよくわかります。ちょっと変わったものを、という人におすすめです。
(この時、熊五郎が一緒に買ってきた“レトルト版オリエンタルマースハヤシ”がこれまた怪しい。楽しみである。)

第6回

オリエンタル
マースハヤシ レトルト版

購入場所:広島 福屋駅前店

昭和37年発売のロングセラー「マースハヤシ」のレトルト版。
“ハヤシもあるでよぉ”と箱に書いてある。どうも、あのコピーはマースハヤシのものらしい。しかし、このレトルト版を見つけたものの、マースハヤシ そのものはまだ見たことがない。箱のデザインは、うすい黄色にこげ茶という落ち着いたトーン。女の子の写真は怪しいが、ハヤシライスの写真は かなりそそられる。
熊五郎が見つけてきました。
これは自分用(熊五郎用)に買ってきたもので、私はしかたなく買いおきしていたボンカレー復刻版(あのボンカレーおばさんのやつ)をいただく。
袋から出てきたマースハヤシは?熊五郎、一口食って「結構イケる・・・」という。ほんまか〜?玉ねぎみじん切りじゃねえぞ、と思いつつ1口頂く。 うん、なかなか良いのではないか?と、いうのは最近のハヤシライスってみんな“ハッシュドビーフ”なんて名前で、デミグラスソースでじっくり煮込んで、仕上げは赤ワイン なんてカッコつけたものが多いけど、そんな風潮の中、このくらいシンプルなものが、かえって新鮮な気がした。ちょっと甘くって、初めてハヤシライスと出会った 頃を思い出します。(初めて食べた時って覚えてないけど、そんな雰囲気)“どこか懐かしい”ってこのことなんだな、と思いました。
ちなみに復刻版ボンカレーは、かなり黄色っぽい。昔ながらのカレーってこれくらい黄色いのかなぁ、なんて思いました。復刻版って見た目だけじゃなくて 中身も“復興版”なんですかね?


オリエンタル全商品制覇するには時間がかかりそうですが、これからも見つけ次第買いたいと思います。
戦後まもなく発売したという歴史ある即席カレーですが、その当時から親しんだ人たちにはかけがえのない味だと思います。
飽食時代に育ってきた私たちには昔ながらのカレーは物足りない部分もありますが、当時を知らなくてもなんか
“懐かしさ”を感じてしまいます。
そんな不思議なとこにハマってしまったんでしょうね。