【 中原和矢 選(和) 】
(今回は選句お休みです。)
【 さよ 選(さ) 】
○01 地球からやつて来たわとしやぼん玉
○08
野の匂ひ山の匂ひや夏に入る
○13 新緑や光の先はトレモロに
○32 やうやうに蓮巻葉の出でにけり
○33
薫風にまたぞろ騒ぐ旅出ぐせ
【 ルカ 選(ル) 】
(今回はお休みです。)
【 青野草太 選(草) 】
○01 地球からやつて来たわとしやぼん玉
○23
人込みに我が名呼ばるる業平忌
○24 南風来る遊泳禁止の遥かより
○28 仲間とは形の違ふ麦の笛
○30
湧水に前脚をつけポインター
【 石黒案山子 選(案) 】
○14
子が使ふ父の剃刀立夏かな 実にさわやかな取り合わせと思います。
○21
ネクタイの結び目きまる聖五月 季語が生きて働いている感じが致します。
○33
薫風にまたぞろ騒ぐ旅出ぐせ 旅好きな人にはさもありなんと思います。
○57
すぐ図鑑ひらく夏野の道すがら 和製ファーブル達の活躍が目の前に浮かんできます。
○59
夏空に神戸タワーというパイプ この機会に神戸ポートタワーの写真を沢山拝見しましたが、夏空にぴったしの感じでした。「パイプ」が面白いです。
【 一斗 選(一) 】
○05 寝る前に水につけやるパセリかな
○22
母の日のあれこれ柔軟剤仕上げ
○29 万緑に飲み込まれ行くミステリー
○55
かはほりや水銀灯の灯る橋
○59 夏空に神戸タワーというパイプ
【 中村時人 選(時) 】
○15 末っ子は頭でっかち子供の日
○16
この声は幼き小鳥聖五月
○23 人込みに我が名呼ばるる業平忌
○57 すぐ図鑑ひらく夏野の道すがら
○60
妻でない人と見詰める著莪の花
他に気になった句は
02 糞うけをまづは用意や燕くる
06
開きたる地図さかさまや亀鳴けり
12 えご咲くやパンとサラダと昼食のメモ
46 忙しなく行き交ふ虫や柚子の花
52
更衣いざスクランブル交差点
【 土曜第九 選(第) 】
○08
野の匂いひ山の匂いひや夏に入る 野山全体が夏になったぁという郷愁が感じられます。
○16
この声は幼き小鳥聖五月 小さいながらも懸命に生きる命の尊さを感じます。
○22
母の日のあれこれ柔軟剤仕上げ ふんわり感とかいい香りとかなぜか共感できます。
○23
人込みに我が名呼ばるる業平忌 ちょっとした羨ましさを感じます。季語がはまってます。
○28
仲間とは形の違ふ麦の笛 ふとした淋しさや孤独感が伝わってきます。
【 奥寺ひろ子 選(奥) 】
○08
野の匂ひ山の匂ひや夏に入る 匂いに誘われて、野や山にでかけたくなりますね。
○20
雨蛙金の目玉をワイパーし えさを吊り下げてからかっているのでしょうか。
○21
ネクタイの結び目決まる聖五月 新人の社員も慣れてきたころですね。
○29
万緑に飲み込まれゆくミステリー 万緑に力強さを感じます。
○38
ふらふらとドローンのごとき巣立ちかな 巣立ちの様子がよく表されています。
【 滝ノ川愛 選(愛) 】
○14
子が使ふ父の剃刀立夏かな そうか、とうとうこいつも男になったかという親の心情。「立夏」の季語が効いています。
○21
ネクタイの結び目きまる聖五月 この頃の学生は制服がジャケットの為、ネクタイの締め方には慣れている人も多いでしょうが、社会人となってからは心意気が違います。「聖五月」の季語と共にシャキっとした気合が感じられます。
○52
衣更いざスクランブル交差点 渋谷のスクランブル交差点などは観光名所になっているそうですが、渡る時は文字どうり「いざ」の覚悟です。「衣更」の季語には夏への覚悟のようなものも感じます。
○55
かはほりや水銀灯の灯る橋 景が見えてきます。都会では蝙蝠も水銀灯も見かけなくなりました。畳み掛けるこれらの言葉が何ともレトロな感じを出しています。
○56
夏めくや籠を売る声軽き声 何とも気持ちの良い句ですね。「軽き声」が良く情景を表しています。近頃は見かけませんが、籠の行商でしょう、売り声が聞こえてくるようです。
【 小林タロー 選(タ) 】
○10
麦の秋ポテトサラダにソースかけ そういう時期の感じでいただきましたが、芒種などのほうが季節感が出たような気もします。
○23
人込みに我が名呼ばるる業平忌 知合いに呼ばれたのでしょうが、天下の色男にはどこからでも声がかかるという景。「人混み」では?
○26
やや太めそこが魅力の牡丹です 迷いましたが口語俳句で会話的内容 違和感ありですが新鮮でした。
○35
薔薇を出て不意に攻撃的言葉 真っ赤なバラでしょうね
○54 尾羽根いちまい帽にさしたる山開 ぴったりの景 七七五も良いと思います。
【 森田遊介 選(遊) 】
○08
野の匂ひ山の匂ひや夏に入る 今は正にそんな時期。土の匂いや緑の匂いが最高の癒しになる都会の生活です。
○23
人込みに我が名呼ばるる業平忌 雑踏の中いい男(業平のような)に声かけられたような・・・。少し浮足立つ作者の心情を想像します。
○39
風薫り触るれば温かき滑り台 今まで誰かが遊んでいたのでしょうか?それとも直射日光で熱くなっているのでしょうか?季語が生きています。
○49
盛塩の先の尖りや菖蒲葺く 客迎える料亭の玄関先の情景でしょうか。清々とした空気感を感じます。
○60
妻でない人と見詰める著莪の花 「見詰める」の言葉で一層意味深な一句です。
【 小早川忠義 選(忠) 】
○14
子が使ふ父の剃刀立夏かな 春の季節は思春期と連想するが、それより一歩進んで自ら髭を剃るくらいまでに成熟した息子。
○44
葉の裏の蜘蛛風吹けば葉だけ揺れ 風に飛ばされて子孫を増やす蜘蛛。僅かに葉より抵抗する糸。
○45
肩借りてわずか五分の昼寝かな 借りられた人はにんまりしていても昼寝としか思っていない作者とのギャップ。
○49
盛塩の先の尖りや菖蒲葺く この夏病気を防ぐための親の思いが盛り塩の先にも出ている。
○57
すぐ図鑑ひらく夏野の道すがら 頭で憶えていろとはいわれてもそう簡単にはいかない。本でも電子辞書でもすぐに調べる。俳人はこうでないと。
13
新緑や光の先はトレモロに 光のことを表すのに音楽用語というのがちぐはぐ。
19
こどもの日なにも起きざる誕生日 こどもの日でなくてもいいのでは。
35
薔薇を出て不意に攻撃的言葉 薔薇から言葉が出たというのなら前後関係を整理する必要がありそう。
59
夏空に神戸タワーというパイプ 見立てをするのならば「という」が要らなくなる。
【 石川順一 選(順) 】
○09
水馬アルキメデスに視られをり 季語は「水馬」。自分をアルキメデスに見立てて居るのか、自分とは全く違うものを想定して居るのか分かりませんが、独特の緊張感が感じられ句で、句を締まった物にして居ると思います。見つめられる対象ももしかしたら水馬では無くて隠れて居る句作者自身を想定して居るのかもしれません
○13
新緑や光の先はトレモロに 季語は「新緑」。いいですね、「トレモロ」と言う表現に脱帽。
○22
母の日のあれこれ柔軟剤仕上げ 季語は「母の日」。「あれこれ」「柔軟剤」にユーモアや俳味を感じました。
○36
釣り舟のペンキの乾く風の初夏 季語は「初夏の風」。あるがままの描写がそのまま詩性の美質を感じさせる秀句。
○60
妻でない人と見詰める著莪の花 季語は「著莪の花」。妻でない人と見つめる緊張感、句にも緊張感が。
他に注目した句に
03
動くもの俄なり春闌けにけり 季語は「春闌く」。春の胎動
19
こどもの日なにも起きざる誕生日 季語は「こどもの日」。事無かれ主義では無い何か。
29
万緑に飲み込まれ行くミステリー 季語は「万緑」。ミステリーですら飲み込まれ
35
薔薇を出て不意に攻撃的言葉 季語は「薔薇」。驚愕を句に。
45
肩借りてわずか五分の昼寝かな 季語は「昼寝」。「わずか」がユーモラス
47
老鶯の試し鳴きしてまう鳴かず 季語は「老鶯」。黙って仕舞うのには何か理由がありそうです。
52
更衣いざスクランブル交差点 季語は「更衣」。渋谷区のでしょうか。
らがありました。
【 涼野海音 選(海) 】
○01
地球からやつて来たわとしやぼん玉 しやぼん玉と地球の形が直感的に結びついたのでしょう。
○14
子が使ふ父の剃刀立夏かな 剃刀の質感と立夏がマッチしていると思いました。
○23
人込みに我が名呼ばるる業平忌 これだけ現代的な景の「業平忌」の句も珍しい。
○27
砂利道の乾ききつたる清和かな 「清和」という晴れやかさに砂利道が合っています。
○52
更衣いざスクランブル交差点 都会派の更衣といったところでしょうか。
【 松本てふこ 選(て) 】
(今回はお休みです。)
【 川崎益太郎 選(益) 】
○01
地球からやつて来たわとしやぼん玉 視点を変えた斬新な句。
○09
水馬アルキメデスに視られをり 水馬とアルキメデスの取り合わせが面白い。
○24
南風来る遊泳禁止の遥かより 遊泳禁止が面白い。
○41 母の日やただいま母は断捨離中 取り合せの妙。
○59
夏空に神戸タワーというパイプ パイプの塔が面白い。
【 草野ぐり 選(ぐ) 】
○02
糞うけをまづは用意や燕くる 燕の巣の下に板などで台を作ってあげているの見かけますが、あれが「糞うけ」なのですか。身も蓋もない名称がやけに胸に響く。毎年燕が来るのを心待ちにしているのがストレートに伝わって来る。
○28
仲間とは形の違ふ麦の笛 麦笛がどんな音色かどんな形か知らないのだが、友達といわず仲間といったところに惹かれた。多感な少年なのだろう。
○45
肩借りてわずか五分の昼寝かな 好きな人の肩ならばたとえ5分でも3時間熟睡くらいの効果があるかも。わずかといいながらなんとも満ち足りた感があります。
○55
かはほりや水銀灯の灯る橋 レトロな水銀灯が灯る橋。そこにかわほりが。雰囲気がありすぎる気もするが、渡ってみたい。
○57
すぐ図鑑ひらく夏野の道すがら コンパクトな図鑑もあるが、ここはずっしりと思い図鑑をわざわざ持ち歩いている人なのではないかと思った。花や虫で溢れている夏野ではなかなか目的地にたどりつけない。
【 水口佳子 選(佳) 】
○06
開きたる地図さかさまや亀鳴けり どうでもいいような景をすくい取り、〈亀鳴く〉の季語と取り合わせることによってうまく1句に仕立ててある。私の好みとしては〈地図のさかさま・・・〉としたいところ。
○15
末っ子は頭でっかち子供の日 末っ子の見た目なのか、性格なのか。〈頭でっかち〉がいろいろ想像できて楽しい。うちは次男が頭でっかちですが・・・ 季語がやや近いかもしれないと思いつつ。
○21
ネクタイの結び目きまる聖五月 入社して1か月もたてばネクタイを結ぶのも慣れてきてすんなりと結べるようになる。人間関係もおそらくうまくいっているのだろう。〈聖〉を付けたのはなぜ?
○54
葉の裏の蜘蛛風吹けば葉だけ揺れ 葉の裏にいるのであれば葉が揺れれば蜘蛛も揺れそうなものだが。薄い葉だけを揺らす程度のかすかな風だったのか。言葉が説明的であるにも拘らず、このくどさが案外成功しているようにも。
○57
すぐ図鑑ひらく夏野の道すがら 夏野にはいろいろな草花や昆虫がいて、この気持ちよくわかる。
他に気になる句
14
子が使ふ父の剃刀立夏かな 「かな」止めなので中7で切れない方がいいです。内容はすごく惹かれました。
28
仲間とは形の違ふ麦の笛 「とは」の解釈の仕方で意味が違ってくると思います。自分の笛と仲間のそれとが違うのか、仲間というものは・・・といいたいのか。私がひねくれているのかもしれませんが。
【 喜多波子 選(波) 】
○01 地球からやつて来たわとしやぼん玉
○23
人込みに我が名呼ばるる業平忌
○33 薫風にまたぞろ騒ぐ旅出ぐせ
○54 尾羽根いちまい帽にさしたる山開
○60
妻でない人と見詰める著莪の花
【 中村阿昼 選(阿) 】
(今回はお休みです。)
【 鋼つよし 選(鋼) 】
(今回は選句お休みです。)
【 小川春休 選(春) 】
○07
余花に逢ふ青き籠持つ清掃夫 余花の薄い花の色と恐らくはプラスチックなどの青い籠との色合いが印象的なコントラストを成しています。
○14
子が使ふ父の剃刀立夏かな 自分専用の剃刀をまだ持っていないが、そろそろ髭が目立ち始めたぐらいの年代の子供。立夏というのは一年の中での時期でもあれば、子供の一生の中においてもこれからが夏の時期と言えるのかもしれない。魅力的な内容の句ですが、句の形として、かな止めの句で途中でぷつりと切れてしまっている点も少し気になる。上五下五を入れ替えて、「夏立つや父の剃刀使ふ子に」などとするのも良いかもしれません。
○23
人込みに我が名呼ばるる業平忌 忌日の季題の活かし方を心得た句ですね。名前を呼ばれるということが、忌日の季題の働きで、何やら遠い昔の恋人と再会したような、そんな連想まで呼び起こします。
○47
老鶯の試し鳴きしてまう鳴かず 春先のうぐいすよりも鳴き方自体は上手になっていますが、必死さがないようにも感じる老鶯。「試し鳴きしてまう鳴かず」はその辺の印象が上手く出ているのではないかと思います。
○54
尾羽根いちまい帽にさしたる山開 上五の字余りぶりが、すらりと長い尾羽根を思わせるような。何でもない景の描写のようでありながら、山シーズンの始まりの気持ちの高まりが潜んでいるように感じました。
03
動くもの俄なり春闌けにけり 野の鳥でしょうか、蝶でしょうか。ふっといきなりの動きが、いかにも春。
05
寝る前に水につけやるパセリかな 目の付け所は良いと思うのですが、その表現の仕方が散文的というか、説明的です。特に、「寝る前に」という箇所が気になります。同様の内容で表現の仕方だけを変えても、「眠るなりパセリたつぷり水につけ」など様々な句形があるはず。折角の着眼を活かしてほしいところです。
06
開きたる地図さかさまや亀鳴けり 何とも暢気な句ですね。いかにも「亀鳴けり」と言った感じ。
10
麦の秋ポテトサラダにソースかけ 中七下五は面白いのですが、季題が少し合っていないような気もします。
12
えご咲くやパンとサラダと昼食のメモ 下五が大幅に字余りのようですが、作者は「昼食」と書いて「ひる」と読ませたいのかも知れませんね。
15
末っ子は頭でっかち子供の日 上五中七からは末っ子だけでなく周囲の兄弟・家族の姿なども想像され、なかなか味があると思いますが、季語がツキスギなせいで面白くなくなっている。
16
この声は幼き小鳥聖五月 上五の入り方など結構好きなのですが、俳句で「小鳥」というとどうしても秋の季感が強い。中七「幼き鳥や」などとした方が良いように思います。
20
雨蛙金の目玉をワイパーし 「ワイパーし」というのが具体的にどういう状況なのかよく分かりませんでした。まばたきのことでしょうか。
21
ネクタイの結び目きまる聖五月 これは五月病とは縁の無さそうな凛々しい様子。特に新社員とは書かれていませんが、やはり社会人になって一か月少々が経過して、仕事にもスーツにも慣れてきた、そんな様子と読みたいですね。
22
母の日のあれこれ柔軟剤仕上げ 生活感もあり、気分も伝わってくる句。中七下五の、少しCM的でもある言葉遣いが面白い。
25
ケーキ二個食べて下痢する柿若葉 ○○したら○○なったという因果関係をそのまま詠んでしまっては面白くないです。
27
砂利道の乾ききつたる清和かな 清和らしくて気分の良い句です。
28
仲間とは形の違ふ麦の笛 何とはなしに孤独なような逆に誇らしいような感じもする麦笛ですが、「形の違ふ」では少し把握が甘いような気もします。仲間のよりひょろ長いとかごっついとか、もう少し掴み所があるのではないかという気がします。
30
湧水に前脚をつけポインター すらりとしたポインターの長い前足が見えてきます。中七の表現にもう一工夫の余地がありそうな気もします。「前脚伸ばし」「前足入れて」…。
31
ジーンズに湿り気の残り雨蛙 リアルな皮膚感覚を感じさせる句ですが、中七の字余りが不用意でもったいない。「の」を省くだけで字余りが解消します。
32
やうやうに蓮巻葉の出でにけり 単純で、何にも言っていないような句ですが、こういう句、嫌いではありません。
36
釣り舟のペンキの乾く風の初夏 気持ちの良い句ですが、下五が少し詰め込みすぎという気もします。「風」か「初夏」かどちらかだけで下五にしたいところです。
39
風薫り触るれば温き滑り台 中七下五は臨場感もあって良いと思うのですが、上五は「や」などでくっきり切った方が良い句になりそうな気がします。
41
母の日やただいま母は断捨離中 「15
末っ子は頭でっかち子供の日」では子供の日に子供のことを詠み、今度は母の日の母のことを詠んだ句。どちらもツキスギと思います。
44
葉の裏の蜘蛛風吹けば葉だけ揺れ よく観察して、微細な所を表現しようとしている意図は感じますが、表現が消化し切れていない印象です。上五の「葉」と下五の「葉」が重複しているので、上五から整理し始めてはいかがでしょうか。
50
レジ袋有料となる薄暑かな レジ袋が有料になるという事自体に興趣を覚えないです。季題と響き合っているとも思えません。
56
夏めくや籠を売る声軽き声 二つの「声」がリズムを生んで、軽やかな句となっています。
58
急流やいつも裸の友とゐて 「いつも」は夏の間はいつも、ということでしょうか。年がら年中ということだと、裸という季題があまり活きて来ないように感じます。
59
夏空に神戸タワーというパイプ 独特の見立てが面白い。くっきりとした夏空の青と、神戸タワーの赤。人工的な色彩のコントラストが鮮やかです。
60
妻でない人と見詰める著莪の花 著莪の花というのはそれほど派手でもなく、けっこう日当たりの悪い場所に咲いている花です。それを思い合わせると、この「妻でない人」との関係も何やら不穏な感じが増してきます。
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