ハルヤスミ句会 第百八十七回

2016年5月

《 句会報 》

01 新樹光曇り続けし午前中       順一

02 漫ろ雨さくらを待たず逝きしひと   みなと(時)

03 福助の由来語りし春炉かな      阿昼

04 日の丸の竿に絡むや大連休      タロー(忠・ぐ・阿)

05 葉のすこし揺れて朴咲く気配かな   愛(第・タ・順)

06 トラックに古着満載つばめ来る    ぐり(さ・時・愛・忠・海・佳・三・春)

07 行く春や草木みるみる力瘤      案山子(鋼・阿・ソ)

08 海を見に来たの憲法記念の日     さんきう(奥・愛・タ・益)

09 解凍をされてお皿の柏餅       つよし(タ)

10 明易し不眠の夜を記述する      順一

11 白熊の肉球を見んこどもの日     みなと(さ・時・タ・海・春)

12 一山を紅うすく山躑躅        ひろ子(案)

13 たべごろのドットのいでしバナナかな 時人(益・ぐ)

14 花びらの水かげらふにこぼれけり   タロー(第)

15 まぜ返す鉄板焼そば夏日影      さんきう(第)

16 草笛を大学生に教へけり       海音(順・鋼)

17 初夏の夜に愛の歌聞ききりとする   順一

18 お富さん歌うてするり初袷      忠義(案・愛)

19 来るもの税の通知や青嵐       つよし(時)

20 薪能シテの指節くれ立てり      忠義

21 辿り着く今宵の宿や蔦青葉      ひろ子(時・海・ぐ・ソ)

22 子のために落とす一葉や竹の秋    益太郎

23 ほろほろと頭に肩にえごの花     愛(忠)

24 座り込み躑躅の蘂をつんつんと    阿昼

25 夜の蠅の壁を歩くや誕生日      ぐり(佳・三・阿・春)

26 茶摘女の後ろ姿に覚えあり      海音(さ・案・鋼)

27 蜜蜂も大きな音はごかんべん     ソウソウ(順)

28 校庭に茶山の光とどきたる      海音

29 本丸の虎の出て来る春の地震     益太郎(愛・三)

30 まだものの揃はぬ部屋や薄暑光    第九(さ・案・奥・忠・ぐ・佳)

31 小満の味噌汁うすき定食屋      タロー(さ・愛・鋼)

32 花嫁に選ばれてゐる青い薔薇     佳子

33 頬白の天下を取りしご挨拶      案山子

34 マジシャンの指しなやかやあいの風  愛(タ・三)

35 葉桜の触れ合うだけの孤独かな    益太郎(ソ)

36 空腹で母の影さえ陽炎で       ソウソウ(春)

37 一飛びに塔越えにけり夏燕      春休(第・奥・ソ)

38 逆睫付けてやりたや目借り時     案山子

39 海鳴りに八十八夜近づきぬ      春休

40 親子して豆飯の豆選りてをり     忠義(案・順・海)

41 嫁がざる子の呼ぶ虹よ見てよ虹    みなと(益・阿)

42 手刀に尻ずらし置く冷房車      さんきう(益)

43 夏めくや山鳩庭でででつぽう     時人

44 花街の灯の数八十八夜かな      春休

45 明け易の明け白むまでラジオかな   つよし(奥)

46 五月来る駅に被災地のポスター    佳子(鋼)

47 鍬鋤の錆を落として薄暑かな     第九(忠・海・佳)

48 蛞蝓や朝餉にいちご刳り貫きし    ひろ子

49 川うねり朝日一閃修司の忌      第九(順)

50 喉ぼとけごくりと鳴らす新茶かな   時人(奥)

51 若楓すみっこ暮らしも悪くない    ソウソウ

52 折鶴に涼しき胎のありにけり     佳子(第・益・ぐ・三・阿・春)

53 寝返りて蚊遣りの煙流されぬ     ぐり

54 日の丸の翻る日の松の芯       阿昼(佳) 





【 さんきう 選(さ) 】
○06 トラックに古着満載つばめ来る  古着を健康的に描いたところが割と新しいかも。
○11 白熊の肉球を見んこどもの日  至近距離で観察できる今どきの動物園ですね。
○26 茶摘女の後ろ姿に覚えあり  僕も僕も! 茶畑のデジャブ感は一体どこからなんでしょう。
○30 まだものの揃はぬ部屋や薄暑光  4月から一人暮らしを始めてちょうど今頃。
○31 小満の味噌汁うすき定食屋  季語が絶妙。5月の外食あるあるシリーズ。

【 ルカ 選(ル) 】
(今回はお休みです。)

【 青野草太 選(草) 】
(今回はお休みです。)

【 石黒案山子 選(案) 】
○12 一山を紅うすく山躑躅
○18 お富さん歌うてするり初袷
○26 茶摘女の後ろ姿に覚えあり
○30 まだものの揃はぬ部屋や薄暑光
○40 親子して豆飯の豆選りてをり

【 一斗 選(一) 】
(今回はお休みです。)

【 中村時人 選(時) 】
○02 漫ろ雨桜を待たず逝きしひと
○06 トラックに古着満載つばめ来る
○11 白熊の肉球を見んこどもの日
○19 来るもの税の通知や青嵐
○21 辿り着く今宵の宿や蔦青葉
 他に気になった句は
 31 小満の味噌汁うすき定食屋
 47 鍬鋤の錆を落して薄暑かな
 53 寝返りで蚊遣の煙流されぬ
 54 日の丸の翻る日の松の芯

【 土曜第九 選(第) 】
○05 葉のすこし揺れて朴咲く気配かな  自然の微妙な動きを感じられる心の余裕が素敵です。 
○14 花びらの水かげらふにこぼれけり  小さな世界の一瞬の動きが素晴らしいです。
○15 まぜ返す鉄板焼そば夏日影  汗が噴き出す真夏の暑さがよく伝わってきます。 
○37 一飛びに塔越えにけり夏燕  夏の大空と燕の伸びやかさが伝わってきます。
○52 折鶴に涼しき胎のありにけり  折鶴の胴体に涼しさを感じる視点に驚きです。

【 奥寺ひろ子 選(奥) 】
○08 海を見に来たの憲法記念の日   
○30 まだものの揃はぬ部屋や薄暑光  
○37 一飛びに塔越えにけり夏燕
○45 明け易の開け白むまでラジオかな
○50 喉ぼとけごくりと鳴らす新茶かな
 今回は選句のみでお願いします。

【 滝ノ川愛 選(愛) 】
○06 トラックに古着満載つばめ来る
○08 海を見に来たの憲法記念の日
○18 お富さん歌うてするり初袷
○29 本丸の虎の出て来る春の地震
○31 小満の味噌汁うすき定食屋

【 小林タロー 選(タ) 】
○05 葉のすこし揺れて朴咲く気配かな  微妙な句です。そんなことはないのでしょうが、そう感じさせる葉の動きと蕾の様子があったのでしょう。
○08 海を見に来たの憲法記念の日   山へ登ったの---では成立しない。ということは海が効いている。口語もこの場合は容認できるように感じました。
○09 解凍をされてお皿の柏餅  現代ですね。
○11 白熊の肉球を見んこどもの日  でかい肉球でしょうね。その興味津々が季語で良く伝わります。
○34 マジシャンの指しなやかやあいの風  爽やかな青年マジシャン、と「あいの風」から伝わります。

【 小早川忠義 選(忠) 】
○04 日の丸の竿に絡むや大連休  出しっぱなしになって雨ざらしになった日の丸。それもまた平和の証。
○06 トラックに古着満載つばめ来る  衣替えの終わった家も増え、夏本番。
○23 ほろほろと頭に肩にえごの花  桜じゃないところに惹かれた。
○30 まだものの揃はぬ部屋や薄暑光  今後暮らしていく部屋に対する期待感。
○47 鍬鋤の錆を落として薄暑かな  植え付けの準備に余念がない。
 12 一山を紅うすく山躑躅  上下逆にしたい。
 15 まぜ返す鉄板焼そば夏日影  中八が何とかなれば。

【 石川順一 選(順) 】
○05 葉のすこし揺れて朴咲く気配かな  季語は「朴の花」。葉の揺れからの予感、俳句感があります。
○16 草笛を大学生に教へけり  季語は「草笛」。「大学生」に教える意外性がいいと思いました。
○27 蜜蜂も大きな音はごかんべん  季語は「蜜蜂」。「ごかんべん」の座5がいいですね。俳句的な滑稽感が出ています。
○40 親子して豆飯の豆選りてをり  季語は「豆飯」。親子の共同作業が豆飯の美味さを高めるのかもしれません。「豆飯の豆〜」と言う言い回しに惹かれました。
○49 川うねり朝日一閃修司の忌  季語は「修司の忌」。5月4日ですね。川のうなり。そして朝日の一閃。雰囲気があります。

【 涼野海音 選(海) 】
○06 トラックに古着満載つばめ来る   トラックにたくさんの古着が積まれている。いかにも春の景。
○11 白熊の肉球を見んこどもの日  白熊の肉球を、「こどもの日」に見に行くとは、発想が面白い。
○21 辿り着く今宵の宿や蔦青葉  宿の趣が季語を通して感じられる。
○40 親子して豆飯の豆選りてをり  親子の会話が聞こえてくるような一句。
○47 鍬鋤の錆を落として薄暑かな  これから本格的な夏が訪れることを思わせる句。

【 川崎益太郎 選(益) 】
○08 海を見に来たの憲法記念の日  海と憲法記念日の取り合わせ。いろんなことが連想できる。
○13 たべごろのドットのいでしバナナかな  たべごろのドット、が諧謔。
○41 嫁がざる子の呼ぶ虹よ見てよ虹  虹に複雑な親の心境が読める。
○42 手刀に尻ずらし置く冷房車  手刀だと和やかに席を詰められる。面白い句。
○52 折鶴に涼しき胎のありにけり  孕み折鶴が面白い。

【 草野ぐり 選(ぐ) 】
○04 日の丸の竿に絡むや大連休  今は旗日に日の丸を掲げる家も少なくなってしまった。既視感がある光景。 
○13 たべごろのドットのいでしバナナかな  あの完熟バナナのブツブツをドットと言われると何か違う食べ物になるようで不思議。ドットかあ。納得。
○21 辿り着く今宵の宿や蔦青葉  やっと着いたとうい安堵感と蔦青葉の鮮やかさにいい旅になりそうだという期待感もよくわかる。     
○30 まだものの揃はぬ部屋や薄暑光  引っ越して間も無い新居。がらんとした空間に薄夏光が差し込んでいる。まだ若い人の部屋なのだろうか、物はなくとも幸福感が。
○52 折鶴に涼しき胎のありにけり  折鶴のあの真ん中の胴体の部分だろう。胎と言われると折鶴が子供を宿しているような気になる。

【 水口佳子 選(佳) 】
○06 トラックに古着満載つばめ来る  この古着はどこへ行くのだろうか?資源ごみ?古着を満載のトラックとその上を直線的に飛ぶ燕が対照的。  
○25 夜の蠅の壁を歩くや誕生日  わびしい誕生日・・・  
○30 まだものの揃はぬ部屋や薄暑光  新生活にもそろそろ慣れてきたものの何となく満たされない心と殺風景な部屋。薄暑光がまぶしい。
○47 鍬鋤のさびを落として薄暑かな  春耕でよく働いた鍬や鋤に感謝しながら迎える夏。身のさびもついでに落として。
○54 日の丸の翻る日の松の芯  まっすぐに伸びゆく松の芯と翻る日の丸。揺るがないものと揺れ動くもの。どちらも日本を象徴するものであるところに作者の思惑があるのかも。

【 三泊みなと(喜多波子 改め) 選(三) 】
○06 トラックに古着満載つばめ来る
○25 夜の蠅の壁を歩くや誕生日
○29 本丸の虎の出て来る春の地震 
○34 マジシャンの指しなやかやあいの風
○52 折鶴に涼しき胎のありにけり
以上です。宜しくお願いします。

【 鋼つよし 選(鋼) 】
○07 行く春や草木みるみる力瘤  季語の本意の裏切を感じる作品で面白い。
○16 草笛を大学生に教へけり  教えけりがよい。
○26 茶摘女の後ろ姿に覚えあり  景色がよく分かる。
○31 小満の味噌汁うすき定食屋  大衆食堂の感じがよい。
○46 五月来る駅に被災地のポスター  観光用のものだろう。胸にくるものがある。

【 中村阿昼 選(阿) 】
○04 日の丸の竿に絡むや大連休  大連休という古風な言い方が昭和な感じ。日の丸が竿に絡んでいるのが平成な感じ。
○07 行く春や草木みるみる力瘤  盛り上がる緑を力瘤に例えたのがうまい。
○25 夜の蠅の壁を歩くや誕生日  蠅を観察する誕生日、それも俳人らしくていい。
○41 嫁がざる子の呼ぶ虹よ見てよ虹  私も元嫁がざる子でしたが、その分たくさん両親との思い出もできました。   
○52 折鶴に涼しき胎のありにけり  確かに折鶴のお腹は空っぽ。涼しきと言ったことで、首をすっと伸ばした折鶴の品のある姿が浮かぶ。

【 ソウソウ 選(ソ) 】
○07 行く春や草木みるみる力瘤  力瘤で草木が育っていく様子がよくわかる。
○21 辿り着く今宵の宿や蔦青葉  宿に夕方にたどり着いたとき、蔦青葉が涼しげな感じがしたんだと思う。
○35 葉桜の触れ合うだけの孤独かな  葉桜が触れ合っているのを見ているだけなのが孤独だけど、ちょっと共感した。
○37 一飛びに塔越えにけり夏燕  一飛びに勢いがあって、夏燕が勇ましい気がした。
○47 鍬鋤の錆を落として薄暑かな  おばあちゃんの家でお父さんが鍬の手入れをしていたのがカッコ良かったから、選びました。

【 小川春休 選(春) 】
○06 トラックに古着満載つばめ来る  単なる古着の仕入れか、それとも被災地への支援物資か。いろんな歴史やいろんな思い出の染み付いた古着がトラックに満載されてやってくる。いわゆる俳句的な情緒とは違う趣の勢いを感じる句です。
○11 白熊の肉球を見んこどもの日  〈五月雨に鳰の浮巣を見にゆかむ〉と詠んだ芭蕉の時代から、どうしてそんな物に…、というような対象に血道をあげるのが俳諧というものです。ピンポイントで白熊の肉球にターゲットを絞ったことで、句に勢いが生まれています。
○25 夜の蠅の壁を歩くや誕生日  誕生日俳句というと私は西東三鬼を思い出しますが、この句も少し三鬼風という感じのする句です。「夜」というところが深読みを誘う。誕生日だったけど、特にこれという良いこともなかったな…、と一日を振り返っているという景でしょうか。蠅の描写が、人物の心情を想像させるのに一役買っているところが巧みですね。
○36 空腹で母の影さえ陽炎で  句の流れからすれば、「陽炎で」の後に、かすんでよく見えない、などという言葉が続くのでしょうが、そこは敢えて言わずに読み手に想像させるように仕立てられている。なかなか面白い句だと思います。
○52 折鶴に涼しき胎のありにけり  もし自分だったら、折鶴に涼を感じるとしたら、くちばしとか羽根の先とか尖っているところに感じそうな気がするのですが、この句では胎というふくらみに感じている。そこが独特で面白い。折鶴は出産などしないから…、などと理屈っぽく読むより、純粋に感覚を楽しみたい句です。
 01 新樹光曇り続けし午前中  上五の季語と中七以降の内容とがそぐわないというか、両立しないのではないですか。曇り続けていれば、新樹光を感じることもないと思います。
 02 漫ろ雨さくらを待たず逝きしひと  桜という花は、人の生死につながるところのある花ですね。自然に共感できる句。
 03 福助の由来語りし春炉かな  「し」だと過去のことのようになってしまって、下五へのつながりが不自然に感じます。
 04 日の丸の竿に絡むや大連休  正式には、国民の祝日には日の丸を掲げるのでしょうが、この家は扱いが雑なせいか竿に絡んでいる。ちょっとずぼらな、生活感のある景です。
 05 葉のすこし揺れて朴咲く気配かな  素直な感覚の句で、言葉の流れも良いと思います。
 08 海を見に来たの憲法記念の日  個人的には、「憲法記念日」の間に「の」が入ることにちょっと違和感がありますが、一応用例もあるようですし、間違いという訳ではないようです。〈巨船まだ白し憲法記念の日〉(櫂未知子)
 12 一山を紅うすく山躑躅  景も大きく立派な句ではあります。
 15 まぜ返す鉄板焼そば夏日影  上五中七の描写は良いと思うのですが、季語があまり利いていないようです。
 16 草笛を大学生に教へけり  最近の若者は草笛も知らないのか、という感慨があったのでしょう。かくいう私も、子供の頃に吹いたことはありますが、今でも鳴らせるかというと、ちょっと心もとないですね。
 17 初夏の夜に愛の歌聞ききりとする  言葉数が多すぎてごちゃごちゃした印象になっています。句の方ももう少しきりっとしてほしいところです。
 19 来るもの税の通知や青嵐  三段切れになっているようです。上五、「届きしは」とか「届きたる」など、自然に中七につながるような言い回しに変えたいところです。
 24 座り込み躑躅の蘂をつんつんと  何ということはない動作を描写している句ですが、言われずとも子供の動作と分かるところが、句を確かなものにしているように感じます。
 30 まだものの揃はぬ部屋や薄暑光  まだ新生活を始めて日が浅いということでしょうか。五月という時期らしい句でもあります。
 31 小満の味噌汁うすき定食屋  味噌汁が薄いというのを、どう読むべきか。味噌をけちっている、貧乏くさい定食屋というような意味と採るべきなのか。それとも、単に味付けが濃くない、あっさりしている定食屋と読むべきなのか。「味噌汁うすき」という描写には、景を立たせる力は、あまり強くないように感じます。
 34 マジシャンの指しなやかやあいの風  マジシャンとあいの風との取り合わせはなかなか良いと思いますが、マジシャンの手さばきの描写としては、「指しなやか」というのはそれほど珍しさはないように感じました。
 38 逆睫付けてやりたや目借り時  眠気がひどくてこのような強烈な発想が生まれたのでしょうね。それにしても、逆睫毛ってかなり痛いですよね
 41 嫁がざる子の呼ぶ虹よ見てよ虹  「嫁がざる」というところに複雑な味わいがあります。何歳になっても、親の前では子供の面が抜けない。そういう親子関係が見えてくる句です。
 42 手刀に尻ずらし置く冷房車  上五中七の描写はなかなか良いと思いますが、季語が場面の説明にしかなっていないように感じました。
 46 五月来る駅に被災地のポスター  「被災地のポスター」とは、被災の状況が分かるようなポスターか、それとも九州・熊本の観光ポスターか。よくよく考えれば、後者のポスターは見たことがありますが、前者は見たことがないような気もします。とすると後者と読む方が自然かもしれませんね。
 47 鍬鋤の錆を落として薄暑かな  春、鋤鍬で畑を耕すと錆が出る。それもひと段落して、今はその錆を落としている。静かな生活感に満ちている句。採りたかった句です。
 50 喉ぼとけごくりと鳴らす新茶かな  擬態語というべきかオノマトペというべきか、この句の場合は「ごくりと」ですが、「ごくりと」と言うからには「鳴らす」は言わずもがな、蛇足です。こういう部分を省略することで、無駄のない句にしてゆくのです。
 51 若楓すみっこ暮らしも悪くない  すみっこに楓の若葉を見つけたのでしょうか。他の人の目に留まらなかった良い物を見つけるのも、俳句の楽しみですよね。
 53 寝返りて蚊遣りの煙流されぬ  発想自体は悪くないと思うのですが、語順や言い回しなど、もう少しメリハリのある句に仕立ててほしいところです。
 

 


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