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ウルトラ アニメ ユーロビートシリーズ パラパラMAX


 アニメソングをパラパラ調(ユーロビート)でアレンジしたノンストップメドレーアルバムです。

 ボーカルは石田耀子さん。あの『乙女のポリシー』(セーラームーンR ED曲)の石田よう子さんと同一人物です。当時は歌唱力こそ初々しいものの可愛らしい声質の方で印象に残ってたのですが、あの曲以来殆どアニメソングは歌われてなかったようです。

 ユーロはやっぱ女性ボーカルだね〜というか、むしろ女性ボーカル以外は却下! というわけで、石田さんの透明感と伸びのあるボーカルはユーロビートにもかなり相性がよく、素敵な人選といえます。技巧的にはフラットな歌い方をされる方ですが、さすがアニソン歌手らしい器用さというのでしょうか、原曲が男性ボーカルの熱血ロボットヒーローアニメなら力強く、ミラクル魔法変身少女アニメなら乙女チックに、ギャグアニメならスットボケチックに(?)曲によって声のトーンを変えて歌ってるのが面白いです。

 選曲は90年代の比較的新し目の作品が中心なのですが、最近のアニメはタイアップ曲も多いので、そのへんのセレクト(すごいよマサルさんの『ロマンス』とか)は微妙ですね。『夢の中へ』(彼氏彼女の事情 ED曲)をアニソンと言い切るのもちと強引な気が…。あと、わりとスローで重い曲調の曲でも無理やりユーロにしてあるので、ユーロというよりスマスマのゲスト歌手コーナーの中途半端な変なアレンジ風になってる曲もあったりします。

 フルコーラスで入ってるのは1枚あたり1、2曲。収録数も20曲ぐらいなので全体の尺も少し短め。もともとパラパラ向けの企画ということでドシドシ曲が変わる方が踊りやすいとかそういう意図もあるのかもしれませんが、BGMとして聞くにはちと物足りないかも。

 このシリーズは現在4枚出てるのですが、1は原曲がカッコイイ曲が多めなので、とてつもなくパワフル。特に後半の『乙女のポリシー』から始まる美少女モノパートはちと壊れたようなノリで最高です。2はヒーローモノが多いので石田さんのクルクル変わるボーカルが楽しめます。というか『GGG』のアレンジカッコよすぎ。3〜4あたりになってくるとちとパワーが落ちてるというか、あまり聞いた覚えのないマイナーモノが増えてきます。まあ、単にネタ切れなんでしょうけどネ。ナウシカ入れるぐらいなら、タッチとかうる星やつらとかのほうがユーロ向きの曲だと思うけどなあ。ぶーりんとかはれぶたとか…。

 てーなわけで、全体的にアレンジも秀逸だし、アニメソングに思い入れが薄い方でもユーロ好きなら結構楽しめるアルバムではないでしょうか。

オフィシャルホームページ http://www.pldc.co.jp/plag/anime/parapara/disco.html


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