活動状況報告 @地域の住環境問題に取組むワークショップの開催。
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・活動対象地域地図
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・目的 地域内で道路延長・拡張の工事計画が 進行中であり、それに伴い地域内に於 いて近い将来住環境の変化が確実に発 生すると思われるので、想定される住 環境の変化に対応出来る対策と、将来 もこの地域に住み続ける事が出来るよ うな取り組みを検討するため住民と専 門家・サポーターを交え、意見交換を 行い、地域の現状を検証し将来に向け た住環境対策の取り組み手法を学ぶ。 |
・住民対象ワークショップ
・住民・専門家サポーター合同ワークショップ
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・住民対象ワークショップの開催 地域住民を対象にしたワークショップ を4回開催。 地元自治振興区内の8地域よりまちづく り委員25名選出して各地域の環境の現 状を把握する作業を行い、現在生じて いる問題点と将来予想できる問題点な どを取り上げ解決手段と将来対策など について意見交換を行った。
開催日 7月28日・8月4日・9月2日 10月15日 *延参加人数79名
・地域住民・専門家・サポーター合同会。 現在、取り組んでいる各活動の実施状 況報告を行い、実施状況の検証などと 活動課題などを、専門家・サポーター を交え専門的な考え方と事例などを聞 く事も含めた意見交換会を行うことで 知識の吸収も出来た。
開催日 9月23日 参加人数 18名 11月 4日 参加人数 19名
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・専門家・サポーターによるワークショップ | |
・活動ワークショップ |
・活動ごとの取り組み状況の説明を行っ た。説明に対して意見交換の中で内容 の追加等と取組み方法などに対する提 案も有り今後の課題とした。 ワークショップ開催後、活動の実施状 況の確認作業を現地にて行った。
・9月23日開催
・会員・専門家・サポーター10名 |
・活用予定建物調査 |
・会員とサポーターにより活用予定建物 調査を行い、建物内で確認作業。 建物の現状等を含めた建築の専門家と して意見交換を行いデーター化に向け た内容確認作業を行った。
・9月2日開催
・会員・サポーター7名 |
・活動ワークショップ |
・会員・専門家・サポーター活動中間状 況説明と内容についての意見交換。
・活動項目ごとに内容の意見交換を行っ た。
・会合後、街中にて活動内容の視察。
・11月4日開催
・会員・サポーター9名 |
A快適に暮らすため居住・自然環境の把握調査と景観整備 *木製プランターづくりとまちの緑化
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・ワークショップ作業場にて 老人クラブの活動協力者の一部
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・地域資源活用と住環境の環境整備を図 る目的で、地元木材を活用し木製プラ ンターの製作を行った。 会の活動を理解して頂き、過去修景道 具の製作のお手伝いを頂いた経緯も有 るので地元の老人クラブ工作部の会員 さんを中心として製作することとした。 この事例はものづくりを通じた地域資 源(人)活用手段のひとつの方法と思っ ている。 |
プランター製作過程 (2種類の木製プランター60組製作)
・地元材を利用することとし、木材業者の材木集積場にて製品可能木材の選定を行った。
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・柱・タルキ材の辺材を使用
・杉板材の焼き作業
・木製プランター完成 |
・寸法に合わせ製材した木材
・組立材の細分化
・木製プランター完成 |
・デザインを検討しサンプル作成
・部材の加工組み立て作業
・2種類のタイプで60組作成 |
*花づくり及びプランターの設置
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・まちを植栽による緑化で環境整備と景観形成 と美化活動を行う目的で、地域の住民により 季節の花づくりを行う活動を行った。
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・緑のカーテンを作りその周辺で花づくりを行った。
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・花の植え込み準備 |
・肥土を入れ花の植え込み |
・住居周辺へ設置
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・景観配慮の為設置
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・危険個所へ注意喚起を含め設置
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*今回の木製プランターづくりと花づくりは 地域住民共同で環境対策の取り組みが出来る活動として 行った。 木製プランター設置後は住民が責任を持ちプランターの管理と季節の花の植え替えを行うことなどで、 地域のコミュニティーの再構築と、地域資源を有効に活用したまちの景観形成づくりを補う効果もあっ た。又、環境に配慮する取り組みとしての役割は、緑化によるCO2吸収効果を求めた事と、不要にな れば産業廃棄物となるプラスチック製プランターは補助材としても未使用とした事である。結果として、 まちの景観形成の手段と住環境廻りの環境整備と美化を引き出す効果があったように思う。 *延参加人数 96名
*修景道具としての木製クーラー室外機用目隠し格子 |
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・地域の景観に配慮する住環境廻りの景観対策と して道沿いに置かれているクーラー室外機に対 して、木製のルーバー格子を取り付ける修景作 業活動を行った。 昨年、町並み景観に配慮すべく試験的に1箇所 取付けてみたが、取付け後、地域の反応が良く 住民からの要望も出ていた事等の要素も含め、 今回はプランター等による緑化も可能なような デザインを検討し制作した。
・地域住民と取付け場所についての協議を行い選 定した箇所へ3箇所取り付けた。 |
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@取付け前
A取付け前
B取付け前 |
取付け前
取付け後
取付け後 |
取付け後
取付け後
取付け後 |
*クールスポットの創出
・クールスポットマップ |
・近年の夏場の省エネ・節電対策の一環と して室外にて涼を求める取り組みが行わ れているのを機会に、地域においても、 以前は涼を求めた場所が有ったと考えら れたので、今回、住民と共に地域内を散 策調査し検証して地域のクールスポット としての意識づけを行うこととしてクー ルスポットマップを作成した。 ・他地域の参考にもなればと思い他地域団 体と行政にも配布する。
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・地元神社境内下公園 |
・川辺の桜並木
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*安心・安全なまちづくり
・安心と安全なまちを目指すマップ
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・地域内で住民が安全・安心に快適に暮ら せるよう、気づきのある危険箇所を住民 の案内と説明により場所を確認し調査を 行った。 地域内地図に危険箇所の位置写真と説明 文を入れてマップを作成した。 地域住民だけでは解決できない内容も有っ たので、行政にもマップを提供し対策を 検討して頂くように要望も行った。 |
・道路立退き跡の小路の状況 |
・同 左 生活道詳細 |
B地域の防災拠点活用のための建物調査
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・活用敷地・建物群全景写真 |
・活用予定建物群の一建物 |
・ 活動地域内の中心部に在し、現在ほぼ未活用の状態であり建物群図面などが現存せず、過去、 地元企業の一つの町としてのコミュニティー機能を形成していた昭和初期の建築群の敷地と建 物群詳細調査を所有者の了解の下、会員・サポーターとで行い敷地・建物図面を作成した。 活動当初の趣旨としては地域にも自主防災組織が設立されたのを期に、事前に所有者にも思い を伝え、地域の防災拠点等として活用できないかと検討することを想定していたが、今活動の 中で住民アンケート調査などを通じた提案と地域住民の生の声の提案も複数あったのと専門家 ・サポーターの活用提案なども複数あったのを機会に、再度所有者の意向なども確認しながら 活用目的の提案を整理し、提案事例ごとに、諸課題・法的解釈等の課題を検討しながら進めて いく事とした。活用についての結論は早急に出すのには無理があるので、長期的に検討する事 として、所有者・地域住民・専門家・行政などの意見も聞きながら活用プランを絞り込んで実 現可能な活用方法を提案する方向である。 |
・会員・サポーターによる 建物内部調査 |
・建物内部調査
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・調査建物内で打合せ
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・所有者による案内と説明 |
・所有者よる案内と説明 |
・活用建物の配置図面 |
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・活用建物の配置図面
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・活用建物立面図の一部
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・活用建物平面図の一部
※ 今回の活動に、地域の将来を考える趣旨も有り、活用と保存のため建物と敷地の調査をしたことに より、地域内外で公にする事となったが、この機会に具体的に活用についての議論を始めることと して、所有者の思い、住民の思い、住民アンケート結果、提案、行政、専門家等関係者の思いと意 見・提案・法的な解釈などを整理しながら活用についての結論はいろんな要素が有り短期的には出 ないと思われるので結論は急がず長期的に検討していく課題としたいと思います。
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C居住住空間の環境に配慮した住まいの提案
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・外観写真 |
・地域内で住まいの住環境に配慮した取り組みを実行 している住宅の実例と住まい手の思いを取り上げて 現状の取り組み状況を列記し対応度を確認した。 実例を下に、住まい手の将来展望を聞き取りし、将 来実現可能な取り組みとしてLCCM住宅の考え方との 対応も比較検討した。
・活動地域内において実現できる取り組みとして自然 と共生出来又、自然のエネルギーを有効活用出来る 住まいとしての提案を行うため比較図面を作成した。
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・緑のカーテンの取り組み |
*既存の住まい手の、住まいに対する思い5項目 (別紙参照) ・エコで安心生活(安心が第一です) ・創電と節約で家計が楽(毎月の心配解消) ・地元木材活用で地域活性化(もったいない) ・快適な室内にする取り組み ・今までの考えを変える(不安先行でした)
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・活動地域内 新丁地区 |
・計画道路中にある町並みで、写真右側建物は 近い将来立ち退きにより撤去される建物群。 住民が住み続け愛着のある町並みから、変化 が確実な町並みを新たに形成する行為として 立退き跡地利用しての住宅の建築等に対して、 既存建物などに違和感を持たないよう地域の 風道・水・光熱の利活用地域環境に対応出来 るプランを提案する。 |
*今までの活動にて提案した町並み景観等に配慮する為の建物プラン概要。
*今回検討した提案プラン
・現在の住まいの住環境
・提案後の住まいの住環境
*アンケート調査概要 (一部抜粋) ・地域の住環境の現状と将来展望の意向を把握するため下記項目でアンケート調査を行った。 アンケート調査結果をまとめ、参考にして「まちと住まい」の将来の展望を検討する。 ・配布世帯数130世帯 回答回収 95世帯
*アンケート調査項目抜粋 T 現在の住環境と住まいの環境対策について U 地域内の住環境の変化に関すること V この地域に住み続けるための取り組みについて W 地域の中心部にヤマモトロックマシン所有の土地建物が有ります、かつてはそこで多くの人が 生活していました。私たちは地域のためにこの建物を保存・活用すべきと考えています。 この建物の保存・活用について皆様のご意見をお聞かせ下さい。(質問は所有者了解済み) X 調査に関してお気づきの点や、まちづくり・地域内の問題点に関してご意見があればご記入し てください。
*アンケートまとめと考察 (一部抜粋) T 現在の住環境と住まいの環境対策について ・生活主体住居は木造の住まいが多く、住環境には余り問題も無く過ごし生活するにあたり 個々の問いでも環境問題も考えられ、自然のエネルギー利活用など昔からの知恵も含めて 概ね U 地域内の住環境の変化に関すること ・道路整備による立ち退き対象が多いが、立ち退き対象者はこの地域又は近辺で今後も住ま いを持ち、住み続けていきたいと望まれている。又、対象者と対象外の人も道路整備によ り現在の環境より悪い影響が出てくると回答が多く、それに関係する対策が必要と思って いる人が過半であった。 V この地域に住み続けるための取り組みについて ・地域の環境が以前より悪くなったと回答した人が多くいたが、将来もこの地域で暮らした いと思われている人も多くいた。
*地域の住環境に対応する「まちと住まい」のマニュアルづくり
・上記活動内容を整理しながら、住民、行政、専門家、サポーター等の意見提案なども参考にし て将来の地域の展望が描けるマニュアルづくりを検討する。 ・住民とのワークショップ内の提案意見と、アンケートを通じて立ち退き対象者と非対象者など ある程度住民の思いを知ることができた。この地域は将来に引き継ぎたい古い町並み景観の残 る「街道東城路」と並行して新たな道路整備が進められる地域に位置するため、地域コミュニ ティーの変化もあるが、概ねこの地域で生活されている人たちは、地域に愛着があり、将来も 住み続けて行きたいと思っている人が多数であったと推察された。道路整備等の環境により自 然環境と住環境に変化が生じている現実はあるが、地域の環境に対して昔からの環境を守り引 き続きくことなどと、緑化の推進など自然環境保護と、住まいに於いては自然エネルギーの利 活用と省エネ等による環境配慮など今の時代に添う取組みなどで対応しているようにも思える。 地域住民と進めてきた様々なまちづくり活動を振り返り考察しながら、現在の住環境も維持し つつ、道路整備後も地域の住環境の良好を保つためと、高齢化の進むコミュニティーの再構築 も考え、既存の地域資源と新たに抽出された地域の資源を有効利活用し、総合的にこの地域に 住み続けるため将来の「まちと住まい」のあり方を住民と共に検討して「素敵なまちに住み 続ける」思いを共有したいと思っている。
*23年度作成「町並みづくりガイドライン」の趣旨を理解されて外観改修された建物 |