今日はとうとうピアノの発表会でした。演奏した曲は、前にも書いたべートーヴェンのピアノソナタ「月光」。今までになく練習し、思い入れも強かった今回。それといって緊張はしなかったが、これで最後なんだなと思うと結構寂しいななんて思っていた。そんなこんなで気がついたら自分の番。静かに黙想して立ち上がる。どれだけミスっても、全体の雰囲気や自分の伝えたいことは途切れないようにしよう。ピアノの前で一礼。腰掛ける。いす調整。
ゆっくりと展開される1楽章。沈黙に注ぐ月光。時間が止まったみたいだ。気付くと2楽章。今までのどろどろとした雰囲気から打って変わって明るく放つ。指が軽やかに踊る。なんかいい感じだ。テンションも上がってきた所で3楽章。スタートダッシュから一気に駆け上がる。あっミスった。なに気にしない。止まらない。なんかいつもよりテンポが速い。でもいまさら抑えられない。テンションは急上昇。熱が体を走る。僕の心が鍵盤に伝わる。気持ちいい・・・
我に返る。みんなの拍手。不意にこぼれる笑み。結構な達成感。音楽って楽しい・・・
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