「原爆と峠三吉の詩」原爆展を成功させる広島の会

広島被爆体験集 第2集


65年目に語る被爆と戦争の真実
2010年11月
  発刊にあたって 65年前の8月6日、人類最初の原子爆弾が広島市 
 民の上に投下され、幾十万もの市民が無惨に命を奪われました。いまなお 
 癒すことのできぬ傷を抱え、遺骨の帰らぬ肉親を思い、子どもや孫への不 
 安を抱いて暮らす人は数知れません。私たち原爆展を成功させる広島の会
 は、ふたたび原爆が使われることのないよう、会の発足以来、連続的に原爆
 展を開催し、近年は原爆と戦争展として、被爆者と戦争体験者が一緒にな
 って、その胸の内を若い世代に語り伝えてきました。今では原爆展運動は全
 国各地に広がり、全国で戦争反対の声が大きくなってきました。しかし、日本
 の今日の状況は、また戦争を始めようとする空気が濃厚になりつつあり、私た
 ちの平和運動は益々重要となっています。 こうした時期に、戦後65年を期
 して、空襲と戦地の体験もあわせて収録した広島被爆体験集の第二集を 
 発行するはこびとなりました。これは、若い世代への贈り物として、もう一歩進
 んだ平和運動の糧にしたいとおもっております。これを機会に、核兵器の廃絶
 と戦争のない平和な社会の実現を願う私たちの声がアメリカをはじめ全世界
 に広がることを願って、発刊のことばと致します。
                  
                   2010年11月
                            原爆展を成功させる広島の会会長  重力敬三
                  


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